佐原真「騎馬民族は来なかった」

 読み終えた本について。


 1993年に出版の本だが、著者が巷間に広まってしまって、研究者間の常識と一般的な常識が乖離していること、この橋渡しというか、穴埋めというか、その為に編まれた本。


 目的は、考古学の大家江上波夫が1948年に提唱した騎馬民族征服王朝説へのアンチテーゼだ。


 しかしながらこの本の本当の価値は、説を否定して学会と世間の差を縮めるという本来の目的ではなく、それのために色々な角度からアプローチする一環で提示したいくつかの話だ。


 特に、去勢の話が圧巻だった。世界の文化史的な比較の話で、家畜から人までありとあらゆる去勢について紹介する。こういうアプローチというか、こういう視点は、家畜史の論文とかでは’よくある話なのだろうけど、歴史の一般書でははじめてめにした。この紹介だけでも金星だと思う。

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