επιστημη「C++言語のカラクリ 誕生の秘密と舞台裏」

 読み終えた本について。  C++のC++ 国際標準化委員を務めたり、Microsoft MVP for Visual C++な著者が書いたc++の四方山話本。  2008年刊。  二部構成になっていて、最初は講演会の起こし。講演会の内容そのままではなく、読み物に直してくれている。  この中身も二部構成になっていて、前半が、日本のC++の黎明期の作品MIW…

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ジェームズ・A・コールマン「相対性理論の世界―はじめて学ぶ人のために」

 読み終えた本について。  講談社の技術系新書「ブルーバックス」に納められた相対性理論の入門書。  1966年に出版されたが、この頃といえば、漸く相対性理論が実験や観測によって美しい数式による理論だけでなく、実証がほぼ終わって更に反証の材料も出てきだした頃。そんな時期に、相対性理論の全体像を俯瞰的に見ることが出来る入門書として生まれた。  ある意味画期の作品。 …

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麻見和史「警視庁文書捜査官」

 読み終えた本について。  麻見和史の「警視庁文書捜査官」シリーズ第一弾。  ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」の原作。  ドラマは設定が随分違っていたが、読み終えたら、腑に落ちた。このままではドラマにしたときに、し難いとか、華が足りないとかあったろうから、それが分かった。  まぁ、それは良いとして、この作品ノリが結構ライト。今まで読んできた著者の作品…

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遠山茂樹、藤原彰、今井清一「昭和史 新版」

 読み終えた本について。  昭和史の本。  といっても最近出た本ではなく、初版の発行が1955年というモノ。  要は、昭和30年に、それまで(特に20年まで)の激動の時代を振り返る事を行うために編まれた。  しかし、この作品は批判の俎上に載せられ、俗にいう「昭和史論争」を受けて1959年に新版が出る事になった。  それが、これ。  前書…

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島田荘司「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」

 読み終えた本について。  島田荘司の80年代の作品。  数少ない非御手洗潔シリーズ。  そんなこと無いか。  彼の作品にしてはライトな作品というか、読み方によってはコメディタッチとも取れるような作品。  シャーロック・ホームズ好きの推理作家にとって百人が百人取り組んでみたい61番目の作品作りを行ったモノの。  題名からも分かるとおり、…

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ダシール・ハメット「デイン家の呪い」

 読み終えた本について。  ハメットの5作ある長編の内、2作目。  個人的にはこれで全て読み終えた。  5作の作品は、そのどれもタイプが違うのだが、この作品は、どの作品よりも個性的だ。  中身が三部作になっていることと、多少怪奇探偵小説風味があるのが面白い。多分、ドグラ・マグラ好きな人には「たまらない」作品だと思う。  ただ、第一部は普通のハード…

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津田左右吉「古事記及び日本書紀の研究 完全版」

 読み終えた本について。  名著を復刊させたモノ。  元々は大正8年に刊行された。歴史学の専門書である。内容的には古事記と日本書紀を科学的に考察するモノで、現在の歴史の本を読み慣れた三からすると、極めて普通の内容ではあるが、昭和15年に所謂「津田事件」のあおりで発禁処分となっているのは有名な話。神代や上代の話が実在性が乏しいと分析したら「皇室に対して不敬だ」と相成ったわけだ。…

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唯井まひろ「Only You」

 読み終えた本について。  出たばかりの3rd写真集。  大人びた雰囲気を目指したのだけど、同時に「可愛らしさ」も目指したので、二律背反が表出した作品。  そんな、写真集。 広島ブログ

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誉田哲也「ソウルケイジ」

 読み終えた本について。  姫川玲子シリーズの第二弾にして長編。  猟奇的な事件を扱う警察小説のシリーズだが、有名な第一弾の「ストロベリーナイト」程では無い。  ここは主人公達が淡々と事件を解決していく話では無い。  第一弾も「そう」だけど、「主人公は誰と闘ってんの?」って思わせるような内容がある。これは警察小説あるあるではあるが、このさよう説のその例に漏…

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馬場ふみか「ふみかのまんなか」

 読み終えた本について。  馬場ふみかのフォトブック第二弾。  第一弾で、この子のインタビューがおもろいという事に気付いた。  今回は、前回程では無かったけど、それでも面白かった。  そして、メインのフォトセッションは、5つのパートに分かれていた。  その内最後のパートだけで写真集作ったら、きっと傑作が出来ていただろうと一人で邪推。  …

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大倉崇裕「クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係」

 読み終えた本について。  「警視庁総務部動植物管理係」シリーズ第四弾。  この第四弾が、刊行された時にちょうどドラマになった関係で、ドラマのシリーズ名である「警視庁いきもの係」が副題になった。  全3話の短編集。  表題のクジャクは真ん中の話。  最初は、ピラニアで最後はハリネズミ。  今回は、そのどれもが表題通りの作品トンっていると…

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大倉崇裕「小鳥を愛した容疑者」

 読み終えた本について。 「警視庁総務部動植物管理係」シリーズ第一弾。  4つの短編からなる。  しかし、よく考えたものだ。容疑者が飼っているペットの世話はどうするのだ?  ってのに、専門部署があるで回答した作品。  因みに、実際はどうなんだろう?  まぁ、それは良いとして、その設定を上手く利用したミステリーとなっている。  …

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逢坂剛「水中眼鏡の女」

 読み終えた本について。  作者が解くとする、心理学系精神医学系ミステリー。  三編を収める短編集。  因みに、著者の直木賞受賞後第一作に当たる。  基本的には、作者のもう一つの得意分野である叙述トリックが満載で、医学的、心理学的なトリックと相まって、全てが明るみなった時には結構嬉しい。  白眉は表題作。  ついでは、真ん中の作品。 …

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加来耕三「「日本史」謎の英雄伝説―雄壮な出陣・遠征から流離・密偵の旅まで」

 読み終えた本について。  歴史の新書。  英雄達の旅に関する伝説等を載せて通史を紡ぐことを試みている。  神話の時代から幕末までだ。  歴史上の人物の中で旅が大きなテーマとなっている人を中心に選んで書いているが、それだけで通史を書ける程カバーできないので、無理矢理選んでいるエピソードもある。そこは課題だけど、切り口が面白い内容だ。そういう意味では成功して…

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中村希明「犯罪の心理学―なぜ、こんな事件が起こるのか」

 読み終えた本について。  精神科医による犯罪心理学の本。講談社の科学系新書であるブルーバックスで刊行された本なので、心理学のガチガチの専門書かと思いきや、実際に事件や映画文学などの豊富な事例を通じて、犯罪における心理というモノを紐解こうとしているどちらかというとルポタージュに心理学的専門内容をぶっ込んでいるようなモノだった。  さらには、そこから踏み込んで、冤罪の起きうる仕…

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表邦男「広島の中世城館を歩く」

 読み終えた本について。  広島県内の城館のガイド本。  しかも、山城オンリー。  その城編墓アクセスと施設案内だけで無く、城自体の成り立ちや命運を紹介しているので、ちょっとした城視点の戦国史本となっている。  そういった性格の本であるから、紹介されるのは中国山地内のモノが殆ど。  そして、毛利や尼子の歴史が点ではあるが学べる。  そこ…

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冨沢佐一「漱石と広島」

 読み終えた本について。  中国新聞SELECTに2016年~2018年に掛けて隔週で連載された記事全31話を加筆修正して単行本にしたモノ。  明治の文豪と広島にスポットを当てた連載だった。  途中広島だけではネタが足りないのか、山口まで範囲を拡げていた。  例えば所縁のある人で、広島出身の人や、広島に一時住んでいた人とか。  一人一人を掘り下げ…

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辻真先「たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説」

 読み終えた本について。  著者の昭和シリーズ第二弾。  第一弾の昭和12年に続く。  12年後だ。  敗戦という大きな転機を超えて、転換した価値観というモノが大きなテーマとして横たわった小説。  探偵役は第一弾と同じだが、今回は主人公が別にいるので、乞われて推理をするだけしか登場の場がない。という事で、これは古き良き安楽椅子探偵物の典型パターン…

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辻真先「深夜の博覧会」

 読み終えた本について。  ベテラン作家の三部作の第一作。この作品の舞台は昭和12年だが、第二作は昭和24年で、第三作は昭和36年の予定。  辻真先といえば、私にとってはアニメの脚本家のヒットメーカーというイメージだが、小説家としての顔があることも当然知っているし、何作か読んでいる。  で、今回、話題になっているので手を出した。  辻真先らしいライトな語り…

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麻見和史「偽神の審判 警視庁公安分析班」

 読み終えた本について。  「警視庁公安分析班」シリーズの第二弾。というより、第一弾と合わせて上下巻といったような作品だ。  しかし、今回の作品は、このシリーズの元となった「警視庁捜査一課十一係」シリーズと構成が同じで、舞台が公安部なんだけど、刑事部が舞台のような作品となっている。  公安部らしい話になっているけど、そこがどれだけ成功しているかというと、よく分からな…

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福田栄一「エンド・クレジットに最適な夏」

 読み終えた本について。  2008年の作品だけど、2015年に「青春探偵ハルヤ〜大人の悪を許さない!〜」のタイトルでドラマ化された。  登場人物も同じだし、起きてる事件も同じだけど、人間関係が微妙に違い、オチも変えてあった。  あくまでも、ドラマはコメディタッチのアイドルドラマだったので、それに合わせての変更だったのだろう。原作通りだと、ほろ苦すぎだからだ。 …

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逢坂剛「バックストリート」

 読み終えた本について。  岡坂神策シリーズの第九弾。  今のところの最新作。  岡坂神策シリーズなので日本が舞台だけど、スペインがメインで味付けにドイツがあるという事で、そこだけ取ると原点に返った気がする。この二つには、ロシアがくっついてくるがここでは刺身のつま程度。  そんな感じの話。  段々岡坂神策シリーズは逢坂剛の蘊蓄開陳を愉しむシリーズ…

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夏目響ファースト写真集「情愛」

 読み終えた本について。  兎に角、話題の丁写真集。  売り方が良かったのか。  名無しでスタートして、現在の名前に決まって。  活動自体はジミだけど、写真集出すまでになった。  でも、デビューの頃からいうとシルエットがすっきりして印象変わった。  筋肉質になったので、アーティスティックな写真集に仕上がっている。  きっと撮影…

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安位カヲル写真集「#カヲル」

 読み終えた本について。  この人の立ち位置は現在「どう」と捉えれば良いのだろう?  まぁ、カルト的に人気グラビアモデルが別の世界に当に裸一貫で飛び込んだら、早速その成果として「写真集が出来上がりましたとさ」というヤツ。  そして、これは良い。  もしかしたら傑作かもしれない。  グラビア撮影されることに書けては天下一品なので、素材としてはとんで…

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帚木蓬生「沙林 偽りの王国」

 読み終えた本について。  オウム真理教の一連の事件を一纏めにした小説。  オウム真理教関係者や被害者達が、続々と本名で出てくるので「すわ、ルポタージュか!」と思ったが、実際には違う。  九大医学部の衛生学教室の教授の目を通してみたオウム事件という事で、この主人公が架空の人物なので、フィクションという事になっている。  和歌山の砒素カレー事件を題材とした小…

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横関大「帰ってきたK2 池袋署刑事課 神崎・黒木」

 読み終えた本について。  「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」シリーズの第二作。  今回は、全部で8話の短編で、1話の雑誌9掲載モノの続きのような形で書かれた短編集。  ・・・・・・、  って、思ってたのだけど違う。  これは長編なっている。1話で一つの事件が扱われているので連作短編といっても良いかも。  最初と最後の2話だけが同じ話だ…

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横関大「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」

 読み終えた本について。  「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」シリーズの第一弾。  池袋を舞台に同期の二人の刑事の絆を書く警察小説。  昨秋ドラマになったので見ていて面白かった。だから、原作買った。  ドラマは兄弟だったので設定は違うし、コメディタッチだったのだけど、原作は薄い。  こっちは、こっちで面白い。  因みに短編集。 広…

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アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」

 読み終えた本について。  昔、新潮文庫版を持っていて読んでいたのだけど、どこに行ったか分からなくなったために、買い直した。  で、今回読んだ。  買い直したのは新潮文庫では無く、創元推理文庫だ。  なので、四半世紀振りくらいに読む。  その割には、よく覚えている。ストーリーはざっと頭に入っている。  変則的なクローズドサークルの名作。…

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西尾維新「掟上今日子の鑑札票」

 読み終えた本について。  掟上今日子シリーズの第十四弾。  あれ?  五線譜では・・・・・・?  という事で、予告されていたモノとまたしても違う話だった。  まぁ、それはよいとして、今回は番外編。  主人公の今日子さんでは無く、狂言回しの厄介くんの話だった。  彼の冒険ストーリー。 広島ブログ

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麻見和史「邪神の天秤 警視庁公安分析班」、東川篤哉「新 謎解きはディナーのあとで」

 読み終えた本について。  昨日書かなかった文、今日は昨日と今日の2冊分書く。  先ずは麻見和史の「邪神の天秤 警視庁公安分析班」。  これは、「警視庁捜査一課十一係」シリーズの主人公の相棒を主人公に据えた新シリーズ。刑事物だけど、主人公が公安部に移って殺人事件を扱うという結構無理筋な話を書いている。これ、WOWOWとの共同企画らしい。という事は。ドラマ化前提で書いたモノな…

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