- 中年童貞 ~少子化時代の恋愛格差~ 渡辺伸・・・扶桑社(扶桑社新書)
今日仕事のの帰り際に本屋にて購入。
久々に新書を新品で買った。
さて、この本、先月くらいに出たばかりの新しい本だ。というより、扶桑社新書って、多分新しい。
まぁ、それは良いとして、この本、数日前から目を付けていて、ここだとばかりに買ってみた。で、よほど面白かったのか、初めちょっと読んで、積ん読の読む候補リストに登録する予定が、なんか、帰りのバスの中で一気に読んでしまった。
決して短い本ではなく、189ページに渡って、「はじめに」から「あとがき」まで、中身がぎっしり詰まった本なんだね。なのに、一気に読めたことに我ながら驚いている。
で、中身だが、題名からも分かるように、昔はあまり語られることのなかった、・・・・・・というより、未だに語られることの少ない、中年になっても、女性に相手にされない・・・・・・、というより、女性との接し方が分からない人たちの問題を真正面から取り上げた本だ。
この本は、日本の少子化問題を上記のような人たちの問題にしている。私は、そこまでは思わないが、ただ昔から、こういったスタートラインにすら立っていない、・・・・・・、というか、立ち方すら分かっていない男性が着実に増えて来ているのは問題だとは思っていた。
だから、こういった本が出版されること自体に興味が湧いたのだ。
人によっては、「この問題、そもそも本にする価値があるのかい?」と思う人もいるだろうが、価値はあると思う。
なぜなら、私を含め、恋愛が出来ない男性もしくは女性が確実にいるのは事実だからだ(したいかしたくないかは別)。しかも、その全体に置ける割合の大きさは決して、一部の特別な存在ではなく、巨大なパイとなっている。だからこそ、こういった本が沢山現れて良いと思うのだが、世の中、そういった人たちに対する興味は薄いのか、本なんぞ出版されない。
でも、この本でも書いてあるのだが、こういった人たちを救済することが少子化対策に繋がることは、確かに考えられることだ。
まぁ、私はこの本の中で論じられていている、基本的に他者とのコミュニケーションが取れない男性が、どのようにして恋愛をし童貞から脱していくか、ということのコミュニケーションの部分に興味があった。恋愛論や脱童貞についての想いも、非常にピュアだったらり、切実だったりするので、読み応えがあったのだが、なにぶん自分の興味が、この本でも根本で扱われているコミュニケーションの話に向いているので、そちらにやはり目がいってしまった。
最初に現状分析をしていたのだが、ここが一番面白く、結局結論としては、様々な統計資料から、この本でターゲットにしている人たちは、社会全体に影響を与える程沢山いるのだということを強調している。
そして、その人達は、コミュニケーションを取れないのだが、それだけでなく、コミュニケーションを取る機会を与えられててないとか、コミュニケーションを取る機会が分からないとか、受動的にも、能動的にも、コミュニケーションから隔離された状態にあるということなのだ。
なるほどと思った。
これって、基本的に子供の頃に成長する過程の一環で、身に付けていくモノなのだが、それがなく、大人になって気が付くと時既に遅しということで、悩むしかできなくなるということなのだ。
「当たって砕けろ」ってきな事を言う人は言うのだが、それをこういった人たちに言うのは分かってない証拠で、それが出来る人、もしくはその勇気を持ち得る人はここでは問題にされてないということだ。それが出来ない、もしくは仕方すら分からないから問題なのであって、とにかく、逃げる(または傷つくのを恐れる)くせに欲求はあるという、このコミュニケーションに対するバランスの悪さを解決しないことにはどうしようもないのだ。
そんなわけで、この本は、結局のところ話があっちやこっちに行って、著者の「脱童貞」の想いばかりが先行しているところがあるが、中で扱われているコミュニケーションの問題には、上で書いたように少し考えさせられた。翻って、自分のこととして、「アァ、問題だ」と、具体論もなく、嘆息してしまった・・・・・・。
こういう、問題意識を具体論に昇華させられないことが一番の問題かもと、一歩引いて考えると思ってしまった・・・・・・・。
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