クリュイタンス没後50周年記念ボックス

 6月に届いて、ついこの前まで聴いていたCDについてが今日だ。


 クリュイタンスのEMI録音全集。


 クリュイタンスは正直あまり聴いていない、しかし、ラヴェルの少々固めだけど迫力も色彩感も兼ね備えた演奏とか、暗めで白黒の世界だけど大迫力でムチのようにしなるリズムが魅力のベートヴェンとかは一応聴いて知ってはいる。


 しかし、あそういった定番作品以外は手を出せていなかったので、今回のボックスセットほどリリースが嬉しいものはなかった。


 で、聴いた結果は、一言で言うと「極彩色の映像を白黒テレビで観ている」な印象。


 兎に角ドイツ系の指揮者のような迫力があり、フォーレの作品やベルリオーズの作品にみられるのだけど、結構暗めの演出がなされていて、そこがラヴェルにみえる明るめの演出と合間って鮮やかなコントラストとなっている。


 ボックス全体を通して聴いたからよく分かったのだけど、この人は、同じトーンでというか、クリュイタンス流に曲を染めて、ある意味どの曲を聴いても「クリュイタンスのトーン」ではなく、曲毎にちょっとずつ調整してトーンを変えてきているところが面白かった。


 というか、それがクリュイタンスのトーンだと理解した。

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